新人MR マニュアル

第7章 先生からの質問への対応

1 質問対応における新人MRのスタンス

臨床の先生や病院薬剤部・調剤薬局の先生にかかわらず、質問の多くは自社製品に関する内容です。この質問対応こそがMRの腕の見せどころであり、またMRの能力の差が出るところです。この対応があなた自身の評価につながり、以降の信頼関係構築に大きく影響を及ぼします。

MRが扱っている情報は、人の命に関わる医薬品の情報です。導入教育中や赴任後に先輩MRから何度も言われたことだと思いますが、面談中に質問を受けた際にわからないことは「わからない」とはっきり伝え、その後は迅速に誠意を持って調べて回答することが基本です。特に新人MRはこのスタンスを強く意識してください。決して推測や曖昧な記憶での回答はしないでください。
 「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」の運用が始まり、MRの情報提供のあり方はより厳格になりました。質問の回答もしっかりとした根拠のある内容でなければなりません。

MRの情報提供の基本は「添付文書」です。まずは添付文書に記載されている最低限の内容をお伝えし、その根拠となる詳細な情報を後日回答します。特に「特定の背景を有する患者に関する注意」、「相互作用」の「併用禁忌」や「併用注意」、「副作用」については、正確かつ迅速な対応が求められます。

【先生からの質問への対応で、使ってはいけない言い回し】
 「たぶん~だったと思います」
 「おそらく~」、「確か~」、「きっと~」

2 対応力は初動で決まる

質問への対応でMRの能力が計れます。信頼されるMRとされないMRとでは、この対応力が違うのです。対応力は初動で決まります。一を聞いて十を悟れば先生の期待以上の対応ができ、あなたは信頼されるMRになることができます。
 初動で重要となる2つのポイントを紹介します。

質問の真意を確認する

質問の内容を正確に把握することはもちろんですが、なぜこの質問をされたのか、真意も確認してください。たとえば、「○○○との併用に注意すべき薬剤は何があるのかね?」と聞かれた場合、添付文書に併用禁忌・併用注意とされている薬剤を答えれば、とりあえず回答したことにはなります。
 しかし、なぜ


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