Oncotype DXは、乳がんの進展に関連した16の遺伝子と5つの参照遺伝子の発現量をreal time RT-PCR法により求めて、再発スコアを算出するものです。
Oncotype DXによる再発スコアは次のようにして求められます。
①ステージⅠ&Ⅱ、リンパ節転移なし、エストロゲン受容体(ER)陽性の早期乳がん患者のがん組織からmRNAを抽出。
②続いて、real time RT-PCR法で21の遺伝子の発現レベルを測定。
③各遺伝子の発現レベルに、それぞれ係数をかけて合計し、再発スコア(RS)を算出(RSは0~100)。
④RS<18:low risk、18≦RS<31:intermediate、RS≧31:high risk。
Oncotype DXは、ステージⅡの結腸がんにおける術後再発リスクの推定についても応用されています。この場合は大腸がんの進展に関連した7の遺伝子と5つの参照遺伝子の発現量により再発スコアを算出します。